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顎関節症の症状と治療

あなたの顎(がく)関節にはどのような問題がありますか?

  • あなたはご自分の歯に、歯ぎしりや咬みしめがあることにお気づきですか?
  • 顎(あご)のまわりの筋肉が痛みを感じたり硬直することがありますか?
  • 頭痛や首の痛みがしばしば起きますか、咬みしめた時痛みが増しますか?
  • ストレスにより、あなたの咬みしめや痛みが一層増しますか?
  • 口を開いたとき顎がパキンと鳴ったり、ギシギシしたり、引っかかったり、
    口が開かなかったりしますか?
  • 首や頭、顎に外傷を受けたことがありますか?
  • 他の関節に関節症のような問題がありますか?
  • 咬みしめた時、長く咬んでいられますか?
  • 時々歯の咬み合わせが変わりますか?
  • 前歯で咬みしめたり、引き裂いたりする事が困難ですか?
  • 歯が過敏だったり、動いたり、割れたり、すり減っていませんか?
顎関節症図 この中の症状でいくつか当てはまることがあったら、顎関節症である可能性が高いです。

顎関節症はさまざまな症状として現れるため、それが顎からきているのかどうかわからないことがほとんどです。

顎関節症の症状

  • 歯のすり減り
  • 歯のすり減りによる、神経の痛み(冷たいものや熱いものにしみる)
  • 歯ぐきが腫れる
  • 歯の根もとが痛くなる
  • 歯ぎしり
  • 顎の関節の痛み
  • 顎付近の筋肉の圧痛
  • 首、頭の痛み
  • 耳鳴り
  • 難聴
  • 手足のしびれ
  • 姿勢の不均等(バランスがとれていない)

顎関節症の治療法はその原因によって、いろいろな方法があります。
まずはその原因がどこなのか、くわしく調べるところからはじまります。

顎関節症の治療の流れ(症例より)

カウンセリング

顎関節症例顔写真 初診時のカウンセリングにて、下記のような事をお話しされました。
一見、お口の中はよく治療されています。 

  • 口が開かない
  • 口を開けると痛い
  • 右の顎がパキンと音がする
  • 常に右の耳の前が気になり仕事に差し支えがある

レントゲン写真

顎関節症例レントゲン写真 左の写真はお口の中のレントゲン写真です。
奥歯に詰め物や被せ物が多く目立ちます。
顎の形には問題はありませんでした。

顎関節の音を診査

顎関節症の音を診査 ドップラーの聴診器にて、顎関節の音を診査。顎を開けるときに音がするのか、閉じるときに音がするのか。それはどんな音なのかなどを聞きます。

この患者さんの場合は、開けた時に右の関節からパッキンという音が聞こえ、顎を開ける時もまっすぐ開けることができませんでした。

模型による診断

模型による診断

2回目の来院時に模型による診断を行います。
上下の型取りをして石膏をついで模型をきれいにトリミングしたところです。

顎の動きを診断

模型に装着 上記を咬合器という顎と同じ動きができる模型に装着します。
顎の動きは人によって、その角度も違います。 

特に歯ぎしりするときは顎は回転したり、左右、前後に動いたり、非常に複雑です。顎関節症の患者さんは、このレベルまでしっかり診断する必要があります。

噛み合わせの診断

フェイスボウトランスファー これはフェイスボウトランスファーという、上顎の模型を咬合器に付着させるためのものです。

体の正中と噛み合わせの平面が垂直であるかどうかを調べる器具で、詰め物や被せ物ひとつ作る場合もフェイスボウトランスファーは重要です。

咬合器に移す

咬合器 このようにして記録したものを咬合器に移したところです。
体の正中(咬合器の正中)と歯の噛み合わせの関係がしっかり移されています。

上下の歯を付着

上下の歯を付着 上下の噛み合わせは、ただ合うところで噛めばいいというわけではありません。
中心位という(顎が本来一番リラックスしている位置)記録をとって上下の歯を付着します。

ズレの調査

ズレの調査

そして、顎のリラックスしている位置と、実際かんでいる位置にズレがないかどうか調べます。

この患者さんの場合、ほとんどが修復(治してある)詰め物や、被せ物が原因でした。この模型診断はとても重要で、たくさんのことがわかります。

この診断方法を学ぶのには高度な技術が必要です。(IPSG包括歯科医療研究会の研修にて実施)

歯の溝

歯の溝 歯の形にはたくさんの溝がかくれています。

これは適当な溝ではなくて、きちんとルールのある溝です。

顎機能検査

顎機能検査 3回目の来院時には、顎の動きを3次元的に記録する、顎機能検査を行います。
治療前、治療後の顎の動きがどのように変化するのか記録します。

咬合調整

咬合調整 4回目の来院のときは、場合によってはスプリント療法をしたり、家庭療法についての指導をしたりします。
この患者さんの場合は、原因が、詰め物や被せ物のかみ合わせのバランスが合っていないことがわかったので、咬合調整をしました。
咬合調整は様子を見ながら1回から3回程度行います。

調整後

調整後、右の顎関節のパキンという音は消えました。
口もまっすぐ開けることができるようになり、痛みもなくなりました。

下の図は、顎機能検査による記録です。左の図では顎はほとんど動いていなかったのがわかります。
調整後、右の図では顎が大きく動いて開くことができたのがわかります。

調整前・調整後比較

患者さんもとても喜ばれ、今まで仕事による疲れだと思っていたそうですが、元気よく仕事に復帰されました。

【注意】
※顎関節症の治療は保険治療がききませんので、初診をご希望の方はカウンセリング料金として、10,500円をいただいております。)

 

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