2014年6月26日

口腔機能訓練機器「ラビリントレーナー」について

当院の嚥下(飲み込み)の訓練では、口腔機能訓練機器「ラビリントレーナー」を使用します。ここではラビリントレーナーの発案の経緯についてご紹介します。

嚥下訓練器具の使用と効果

以前、日本にしばらく滞在していたドイツの大学の歯学部教授から「日本の若い人には、犬歯が唇側転移している例を多く見かけるが、なぜなのか」という質問があり、かなり日本人の歯並びの悪さが気になっている様子でした。欧州では、八重歯は恐ろしい吸血鬼ドラキュラの牙と同様に見られ、あまり良い印象を受けないために、そのような質問が出たのではないかと思います。

ドイツでは乳幼児の顎の正しい発達のために、Dr. MullerによりNUKのニップル(哺乳瓶の乳首)が開発されました。これは、乳児の発達程度に合わせてニップルの大きさやミルクが出る穴の大きさを変えて使用できます。この乳首の持つ機能は、母親の乳頭に最も近似していて、乳児が正しい舌の使い方をするとミルクが出るように設計されています。

哺乳(おっぱいを飲む)行動と人工授乳

哺乳(おっぱいを飲む)行動と人工授乳正常な哺乳行動では、乳児は母親の乳頭を口にくわえ込み、乳首を舌先で強く口蓋に押し付け、数か所の乳管開口部から分泌される乳汁を飲み込みます。そのとき、唇に力を入れて吸引しながら下顎はわずかな前後運動をすると同時に、舌は口蓋へ押し付けられます。その結果、乳児は舌の正しい動きを学習し、口唇に力が付き、口蓋は広大し、歯が生えてくる十分なスペースを確保することができます

人工授乳においても、このような哺乳行動を行わなければ、正しい顎の発達は望めません。NUKは、この点を考慮して開発されたものです。つまりNUKのニップルでは、ミルクの出てくる穴が口蓋側にあり、舌で押し付けることによりミルクが口蓋鄒壁に沿って排出され、舌いっぱいに広がったあと飲み込むように設計されています。同時に咀しゃく筋(お口周りの筋肉)の発達を促し、お口の周りの機能は正常に発達してきます。

適正でないニップルの弊害適正でないニップルの弊害
通常市販されているニップルは乳首が長過ぎ、そのうえ大きな穴が先端にあり、しかも空気の取り入れ口まであるために、哺乳瓶を傾けただけで自然にミルクが流れ出してきます。こうしたニップルを用いた場合には、乳児の意思に関係なくミルクが出てくるため、乳児は何の努力をしなくても、ただ飲み込むだけでよくなります。

この場合、乳児は舌を細長く丸めてニップルを包み込み、自分の意思とは関係なしに出てくるミルクをストップさせるために舌を前方に押し付け、ピストン運動をするように前後に動かします。その結果、人生の出発点である乳児期に間違った舌の運動を学習してしまい、嚥下(飲み込み)運動の際、舌を口蓋鄒壁(こうがいすうへき)に押し付けることができず、前に押し出す癖を脳に刷り込んでしまいます

このような癖を持ったまま成長すると、不正な歯並び、それに伴う発音の異常、さらに顎関節症など、さまざまな症状が現れることが予想できます。

問題はアンバランスな筋肉の使い方

嚥下(飲み込み)運動の際、口蓋鄒壁に舌を押し付けた場合には舌が下顎側にあるため、下顎は後退し、顎がリラックスできる位置とほぼ一致するため、バランスを保つことができます。逆に舌の突出癖がある場合には、下顎は飲み込みの回数に応じて前後に動きます。通常、嚥下(飲み込み)は1日に600~2,000回といわれるので、この癖を持つ人は、正常者に比較して、下顎の前後運動に関与する筋の疲労が増すことが当然考えられます。

アンバランスな筋肉の使い方アンバランスな筋肉の使い方

舌は下顎の水先案内の役目をしており、舌を前に突き出せば、それに伴って下顎は自然に前に出て行き、舌を側方に出せば下顎も同じ方向に移動します。したがって舌の動く方向に下顎も移動します。舌を突出させる嚥下(飲み込み)運動は正常な筋肉の使い方ができず、頬筋、口輪筋、オトガイ筋というお口の周りの筋肉の緊張が強く現れてきます。

このようなアンバランスな筋肉の使い方の結果、臼歯は頬筋の緊張の影響で頬側から力を受け、歯並びは狭まり、前歯が広がり臼歯は内側に倒れてくる、Ωオメガ型歯列を形作ってしまいます。

舌圧の研究

舌圧の研究嚥下(飲み込み)をしたときの口腔周囲の筋肉の圧力に関しては、舌側からの圧力よりも強いといわれています。「正常咬合者と不正咬合者の上下前歯部における口腔筋圧の研究」という根津の報告によると、正常咬合者の場合、安静時には、上顎唇側圧平均7.2g/cm2、同舌側圧平均10.1g/cm2、下顎では唇側圧8.6g/cm2、舌側圧14.6g/cm2であり、上下とも舌側圧が唇側圧を上回っていました

さらにつばを飲み込むときでは、上顎唇側圧は60.0g/cm2、同舌側圧は123.2g/cm2で、舌の圧力が唇の圧力の2倍を示したという、興味ある結果を得ています。この報告から、舌の力と唇や頬の力の不均衡が起きることにより歯並びが悪くなることは、容易に納得できます。

大切なのは見かけだけでなく、根本を治すこと

舌圧の研究歯並びが悪い方は、嚥下(飲み込み)の際に上下の歯列の間に舌を突出させています。「サ行」「タ行」「ラ行」の発音の際にも舌の突出が見られ、明瞭な発音の違いを区別できない結果となります。このように歯並びが崩れた治療に際しては、矯正治療や被せ物の治療を行うことがしばしばあります。しかし、見かけだけの修正という現象のみを治しても、その症状を現した原因を除去しなければ、発音の異常やお口の周りの機能異常を治癒させることは不可能です。

「生命現象とは、内部環境を恒常に保つための努力である」といわれます。生きている人間の心身は動揺しつつ安定を保っているものであって、もし恒常が破れて安定状態に戻ることができないほどになったとき、それは病気となって現れます。そのため、人間の体全体を考えたとき、どの部分から見てもバランスがとれ、左右・前後に偏らないことが理想です。

ラビリントレーナーは、このような舌の癖、飲み込むときの癖を治すために開発されました。そして発案後、さまざまな効果があることを発見しました。

食事中、むせたり飲み込みにくいことがあれば

口腔機能訓練機器「ラビリントレーナー」などを使って、舌圧、口輪筋の筋力アップから始め、摂食嚥下機能の改善を目指します。

飲み込みの訓練

近頃テレビを見たりラジオを聞いたりしていると、発音の悪い人が目立って多くなってきた気がします。それも戦前・戦後の食糧事情があまり良くない時代に育った中高年の人には見られず、景気回復の兆しが現れてきた昭和30年代以後から、飽食の時代といわれる現代に生まれた人たちの中に多く見受けられます。

最近の若い人、アナウンサーやキャスターでさえも発音の悪さが目立っているのはなぜでしょうか。「サシスセソ」と「タチツテト」の発音が区別できず、甘ったるいような、聞き取りにくい発音をしている人がいます。

このような人を気にして見ていると、例外なく歯並びが悪く、オープンバイト(前歯が開いている噛み合わせ)の人が多く、特に前歯が叢生(歯並びが悪い)で、犬歯が八重歯になっていて大変気になります。

このような歯並びの状態の人たちは、ただ単に見た目が悪いだけでなく、将来審美性の問題や顎関節症の治療の必要性を抱えた潜在治療困難患者であり、将来必ず歯科治療を希望して来院することが予想されます

2014年6月18日

院長あいさつ

院長あいさつ
こんにちは。稲葉歯科医院、院長の稲葉由里子です。

稲葉歯科医院では『ドイツの治療技術』を取り入れ、顎関節症を専門としております。昨今、顎関節症と噛み合わせは関係がないという風潮がありますが、それは学問を諦めることだと思います。

原因が見つけられずに、様々な病院にかかった結果、『心の病』へ移行してしまうケースも少なくありません。私達は患者様が顎関節症から精神的な問題へ移行しないように、『歯科の全能力』を集めて、原因を探し治療を行いたいと思います。

また、診療項目の中に、『嚥下リハビリ外来』の内容を追加しました。その理由は「悪性新生物(がん)」「心疾患」に続く日本の3大死因が、脳血管疾患を上回った『肺炎』に入れ変わったことによります。肺炎による死亡数の増加は、高齢者の人口が増加したことによる影響が大きいと考えられます。高齢者は特に、飲み込む力(嚥下:えんげ)が衰え、誤嚥性肺炎を起こしやすくなっているからです。

しかしながら、高齢者の飲み込む力の低下による肺炎発症のケースは確実に増えてきているにも関わらず、高齢者の誤嚥性肺炎に対する対策はほとんどされていないのが現状です。

生きていく中の最大の喜びともいえる「口から食物を取り入れること」が難しくなるということは、ご本人だけでなく、そのご家族にとっても、一緒に食事をし、会話をする喜びを共有できないという悲しみのひとつとなってしまいます。

ほかにも、今までのホームページを整理して患者様にわかりやすく読んでいただけるようにしましたので、ご覧いただければ幸いです。

【経歴】
平成9年  日本歯科大学卒業 歯科医師免許習得
平成9年  日本歯科大学研修医
平成10年 東邦大学大橋病院 麻酔科で一年間研修医
平成11年 稲葉歯科医院開業 現在に至る
※ドイツやスイスで各種研修を受講

【所属】
日本審美歯科学会会員
ISOI国際インプラント学会会員
顎咬合学会認定医
IPSG総務
ドイツ商工会議所正会員
スイス商工会議所正会員
カナダ商工会議所正会員


2014年6月12日

稲葉 繁先生から、歯と口のリニューアル提案

稲葉繁先生が、かつて出演した日本テレビの番組「ご存じですか?」をご紹介します。番組の中では、たのしく快適な人生を送るため、歯と口のリニューアルの大切さを伝えています。また、ドイツ式の入れ歯「リーゲルテレスコープ」を使用されている患者様の感想も放映されています。

2011年12月 K様 女性 ごくわずかな噛み合わせのズレが...

長い間「何だかスッキリしないなぁ」という想いで過ごしていました。ある日、知人から「噛み合わせを治してもらったら肩こりや頭痛がなくなった」と聞きました。
早速来院し、特殊な機器で診ていただくと「1ミリの10分の1」という僅かなズレが判明しました。先生の神業的な調整によって、長年の不定愁訴がウソのように消失していきました。それと共に顔半分にまったくシワが入らなかった問題も解決し、まわらなかった首がよく回るようにもなりました。

ごくわずかな噛み合わせのズレが、こんな色んな"悪さ"をしていたなんて本当に驚きでした。
今は元気に仕事・遊びと楽しく過ごしています。先生に心から感謝申し上げます。

2011年11月 K様 女性 精神的苦痛から解放されました

14年前、突然耳鳴りが始まりました。周りにも耳鳴りがする人が多く、あまり深く悩まないでおこうと自分に言い聞かせましたが、だんだんひどくなる一方。私の耳鳴りの特異な点は他人にも聞こえることでした。電話を通して雑音のように相手に聞こえたり、家族が私の耳のそばに来るとシュワーシュワーと。

紹介でK大学病院の耳鼻科で診察を受けましたが、訴えれば訴えるほど精神的におかしいんじゃないかと疑われ、話を聞いてもらえませんでした。さらに、検査のときはあまり耳鳴りがしないということも悩みでした。今でも忘れられませんが、突然とシュワーシュワーがひどくなり、それまで順調だった検査が途端におかしくなったことがあります。検査の人が「まじめにやっていただけませんか?」とため息をつきながらおっしゃるので、立ち上がって「私の耳鳴りを聞いてください」と言って近づくと、恐怖の顔で「お座りください」と大きな声で怒鳴られ呆然としました。

それから脳神経外科に回され、脳内出血と言われ、入院の用意をして満床のため自宅待機。そんなとき、友達がもう一度診てもらったらと脳外科の先生のところへ連れて行ってもらい、結局脳に異常なし。J大学病院の耳鼻科を紹介してもらい、またまた検査。気のせいじゃないか?動脈瘤じゃないか?結局、原因不明。定期検査の必要ありで終了。

その間にも特に夜の耳鳴りがひどくなり、横になると頭蓋骨に反響して、処方された睡眠薬も効かず座って寝ていました。このまま飛び降りると楽になるだろうなあと、精神的に本当におかしくなってきました。

最後に行き着いたのが稲葉教授でした。
私の話を聞いてくださり、この音じゃない?とドップラーという器械から出てきたあのシュワーシュワーの音。本当にあのときはうれしかったです。ようやく私の耳鳴りを信じて診察してくださるドクターに出会えたと。

それからは、私の噛み合わせを調節するための治療。マウスピースをつけて寝たり、親知らずを抜いたり。耳鳴りが途切れだし、徐々に音も小さくなり、今ではまったくなくなりました。本当に本当に感謝です。

オーストリアに住んでいたときのホームドクターは「私はあなたの痛みはわからないので、あなたから聞くしかない。できるだけ詳しく正確に話してください」と言われました。

私があのとき稲葉教授にめぐり合っていなければと思うとぞーっとします。たぶん眠れなく、誰にも理解されず自殺していたと思います。ドクターはもっともっと患者さんの話を親身になって聞いていただきたい。

2011年10月 歯科医師M先生 噛み合わせが一発で決まる!

まず、噛み合せが一発で決まる!これにつきます。毎回同じところで、きちんとすべての歯が噛んでいると実感します。その証拠に、噛み合せたときの音がコンッ!っと頭蓋骨全体に響き渡ります。これ、気持ちいいんですよね。ちょっとした時間に試したくなって、口をパクパク、音がコンッ!コンッ!としているので、傍から見たら完全にオカシナ人ですね。

次に、やはり首周りの筋の緊張が解れたこと。これは治療終了直後から、張りが消えました。また、立ち姿が右肩下がりだったのが、今朝姿見を見たら綺麗に揃ってました。

私自身が驚いたことは、稲葉先生の言う咬合調整は、本当にゴリゴリ削っているのではなくスッと溝を付けたり、サッとなでるように削っているということがわかりました。私が見た目どおり繊細なので(笑)、しみたり痛かったりに敏感で歯を削られるのが怖いのですが、まったくそんな心配は必要ありませんでした。

今回は私自身にとって大変有意義な時間となり、治療していただいた稲葉先生に感謝するとともに、スタッフの皆さんにもお礼の言葉を述べたいと思います。本当にありがとうございました。

2011年10月 W様 I could eat again!

About 5 or 6 years ago I started to realize that it was becoming more and more difficult to open my mouth wide. At first I didn't think about it very much, but it started to become difficult to eat.
I had to make all of my food very small and I couldn't eat a sandwich or hamburger.

I finally asked my dentist, who sent me to Inaba Dental Office.
After a series of visits and some impressions of my teeth, they determined there was a problem with my bite.
After fixing the problem it was only a short time before I could eat again!
And since then I haven't had any problem eating anything at all-even hamburgers!!

2011年8月 S様 女性 億劫だった食事が楽しくなりました!

2011年4月に治療を受け、約4か月ぶりに来院しました。
治療を受ける前は口が大きく開かず、つらいときには食事を口の中に入れることも難しいことが度々ありました。それが今はビックリするくらい口が開くようになり、いつも億劫に感じていた食事が楽しくなりました!ほかにも、肩こりや眼の疲れが楽になったと思います。朝起きたときに感じていた体の重さもなくなりました。長年悩んでいた症状ですが「こんなに短期間で解消されるのなら、今までの6年間は一体何だったんだ...」という気持ちです。(苦笑)

治療も「何をするのだろう?」とビクビクしていましたが、見たこともない器具に興味津々になり、先生の冗談に笑って良いのか悩んでいるうちに終わっていました(笑)。とてもていねいに調整してくださり、治療後、診療台から立ち上がったときに身体のバランスも変わったのがわかりビックリ。まるで整体に行ったあとのようでした。

今回、こちらで治療していただき、噛み合わせって本当に小さな小さなことで、口だけでなく体全体に影響するのだなと教えていただきました。今は本当に快適です。感謝しています!
本当にありがとうございました。

2014年6月11日

看護師B様 舌痛の経過について

2年前より近くの歯科医院で治療中、昨年の2月6日に上顎奥歯の義歯を新しいのと切り替えて着用しました。2月8日昼ごろより、ヒリヒリとした、電気を走るような痛みが舌の両側より出現してきました。2月中は主治医の治療を受けていました。

その間K大学病院の保険管理室、耳鼻科より、消失剤、ビタミン剤など投与され服用してきました。3月に入り口腔外科を受診し、治療を受けていました。両歯科医師共にストレスによる舌炎ではないかとの意見のようでありました。疼痛は増々激しくなってきて、精神、身体的にも不安になってきたので、友人を頼って5月15日、日本歯科大学病院の稲葉教授を訪れました。この間、体重は4.0kg減少しました。尚、次のような自覚症状がありました。

1. 舌と上顎前歯の接触痛、特に夕方になると激しくなる
2. 上顎の粘膜痛(口蓋)
3. 耳殻にそって、顔面、後頭部の筋肉痛と頚部が頭を支えるのが重い感じがする
4. 眼窩部痛(視力減退感)
5. 下顎歯列がぐらついている
6. 食事は2か月くらいの間は半流動食に近い食事をしていた。後半はやわらかい形のある物をアイスクリームと共に食べる習慣になった。
7. 歯を削っていただいたり、処置をしたあとは、しばらく疼痛がおさまる
8. 勤務中は務めて表情に出さないような努力をしていたが、夜間の食事や電話などは、驚怖にさえ感じるようになった

5月26日稲葉先生より、顎関節の模型で説明を受け、動かなかった下顎を動くようにしていただき、言葉では言い表せない感動を受けました。医療の技術革新に自分の機能が対応できなかったことを知り、これは永年不往生を続けてきた結果であることを反省しました。今後医療は進歩し、専門化していく中で、患者のニーズも一層多様化していくことと思います。この度教えていただきました、知識、先生の温かい患者への対応、自分の苦痛を通し、学び得た数々を、今後看護に役立てていきたいと思います。

2014年6月 6日

代表 稲葉繁先生 プロフィール

稲葉繁先生プロフィール【略歴】
1964年 日本歯科大学卒業
1968年 日本歯科大学大学院終了
1969年 日本歯科大学歯学部補綴学教室講師
1972年 日本歯科大学歯学部補綴学教室助教授
1978年 西独チュービンゲン大学留学 E.Koerber教授の下で客員教授
1992年 日本歯科大学歯学部高齢者歯科学教授
1999年 日本歯科大学歯学部補綴学第3講座教授
現在  IPSG包括歯科医療研究会代表

【所属】
・日本老年歯科医学会常任理事
・日本老年学会理事
・日本慢性疼痛学会理事
・日本歯科医療管理学会理事
・(財)日本口腔保険協会理事
・(財)口腔保険協会理事
・トゥースフレンドリー協会理事
・IPSG最高顧問

歯科医師になってから影響を受けた人

1968年まで
Ingol,Eismann/Posselt/保母須美弥
1969年講師
村岡 博/鈴木文雄/P.K.Thomas/C.E.Stuart
1972年助教授
Prof.Richter/D.Beach/東海林芳郎/N.Guichet/Jankelson/Raulitzen/Croh.Pohlsen
1978年西ドイツ
E.Koerber/Eichner/W.Schlte/H.Shleich/P.Kopp/C.Sieber/Pfannenstiel/Lehman/木村達明
1988年高齢者歯科
村山良介/石川達也/渡辺郁馬/折茂 肇/R.Slavicek/Lotzmann/Lang
2005年
日本歯科大学を退職

私が影響を受けた人々

ウルフ・ポッセルト教授 スエーデンマルメ大学
私は直接あったことは有りませんが大学院のころ咬合を勉強し、下顎運動の軌跡を図形化したことで影響を受けた。
ウルフ・ポッセルト教授

クローポールセン教授は顎関節症の患者では咀嚼筋の緊張が生じ、その筋肉を触診することにより診断の決め手になることを知った。
クローポールセン教授

ジャンケルソン先生はドイツに留学していたときにフライブルグ大学で研修を受け、マイオセントリックの概念を勉強した。マイオモニターMKGの開発者である。
ジャンケルソン先生

チャールス・E・スチュアート先生はアメリカでナソロジーの開祖として有名な人で、顎の運動と歯の形態などのナソロジーの基礎を勉強し多くの影響を受けた。
チャールス・E・スチュアート先生

ラウリツェン先生からはスチュアート先生と同様にナソロジーを学び、中心位の取り方、フェースボウトランスファーなど多くのことを学んだ。
ラウリツェン先生

アイヒナー先生はベルリン自由大学の教授で咬合支持の分類を開発した先生で、私は先生の前でベルリン歯科医師会の先生方に、日本における老人のアイヒナーの分類を話したことは思い出に残る出来事であった。
アイヒナー先生

ハンスシュライヒ先生からは総義歯のすべてを学び、その後の私の臨床に大きな影響を与えた人である。
ハンスシュライヒ先生

エーリッヒ・ケルバー教授は私が留学したチュービンゲン大学の教授で私の人生の生き方に大きな影響を与えた人で、テレスコープ義歯のすべてを学んだ。
エーリッヒ・ケルバー教授

ヴィリー・シュルテ教授はチュービンゲン大学で顎関節症を教えており、私が顎関節症を勉強するためにドイツに留学するきっかけとなった先生で、その後の私の臨床に多くの影響を与え、顎関節症を自分の人生のテーマとするバックボーンとなった。
ヴィリー・シュルテ教授

ファンネンシュティール先生はドイツの有名なマイスターでミリングの神様といわれる人である。当時ミュンンで大きなラボを経営し、私のミリング機械開発にも協力いただいた。
ファンネンシュティール先生

村岡博先生からはナソロジーの多くを学んだ先生で、特にTMJ咬合器やスチュアート咬合器の使い方などを教えていただいた先生である。
村岡博先生

木村達明先生は元日本古生物学会会長で私の趣味である古生物学を勉強する機会を作ってくれた人で、日本古生物学会の会員に推薦してくれた人である。
木村達明先生

2014年6月 5日

関連リンク集

IPSG包括歯科医療研究会
歯科医師・歯科技工士・歯科衛生士・パラデンタルスタッフのための 歯科医療学びの場です。

稲葉歯科医院山吹町HP
新宿区山吹町の稲葉歯科医院

稲葉歯科医院@院長ブログ
由里子院長が歯のことや育児、日常生活を綴るブログ。

稲葉歯科医院 入れ歯専門サイト
最新の総入れ歯 部分入れ歯の情報発信サイト

飯塚歯科医院HP
埼玉県本庄市の飯塚歯科医院

熊坂歯科医院
神奈川県大磯町の歯科医院

徳富歯科医院
岩手県花巻市の歯科医院

ビリディフローラ
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『ドイツ最先端義歯とインプラントの融合』

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H・ヴェーバー教授 特別講演

稲葉歯科医院院長、稲葉由里子です。

『ドイツ最先端義歯とインプラントの融合』
IPSG20周年特別記念講演会のゲスト ドイツ・チュービンゲン大学 歯学部長 Prof.Dr.H.Weberの講演についてお伝えします!

The German state of the art of combined fixed removable partial dentures and implant stabilized supra structures.


『最先端補綴修復治療の最新情報-従来からの固定性および可撤性補綴物ならびにインプラント埋入及び修復術』

※【歯科医療の最先端!ドイツの補綴を学ぶ!ドイツ補綴学小冊子 無料プレゼントはこちら】※数量限定

略歴
1974年 学位取得(歯科医学博士)
1982年 補綴学講座教授及び学科長、チュービンゲン大学
1990-91年 医学部学部長、チュービンゲン大学
1996年 EPAヨーロッパ補綴学会会長
2013年 DGZIドイツ口腔インプラント学会会長

ドイツにおける補綴歯科医学会の最高峰。
インプラントとテレスコープを使用した補綴法の第一人者。チュービンゲン大学主任教授。
元ヨーロッパ補綴学会会長。世界各地にて600回以上、口腔に関する発表、講演等を行っています。

座長をお願いさせていただいたのは、1996年にチュービンゲン大学、Weber教授の元に留学をされていた、神奈川歯科大学付属横浜クリニックインプラント科教授の林昌二先生です。

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ドイツでは、卒業した大学の教授になることはできず、他の大学の教授になるという決まりがあります。

そのため、Weber教授は、デュッセルドルフ大学卒業でいらっしゃいますが、30代という若さで、チュービンゲン大学の教授となりました。

ヨーロッパ補綴学会会長も務め、ドイツ口腔インプラント学会の発起人でもあります。

EDZK会長、そして International Academy of Facial Restorationのメンバーでいらっしゃいます。

こちらの学会は世界中から集まり、メンバーは45名限定とお聞きました。

Weber教授の元には、多くの留学生を受け入れていて、補綴科、歯科技工科の他に生体工学を歯科の分野として研究されているそうです。

今回の特別講演会の模様は、映像を収録し、販売する予定でありましたが、個人情報や特許の情報など、かなり盛り込まれていたので、公開しないことになりました

報告はごく一部限られた物ではありますが、『ドイツ最先端義歯とインプラントの融合』の素晴らしさについてお伝えできればと思います。

Weber教授の患者様は世界中からいらしていて、ロシア、ギリシャの政治家、サウジアラビアのロイヤルファミリーなど、VIPな方々です。

会場に参加してくださった方のみが聞ける貴重な講演になったと思います。

最初に、IPSG包括歯科医療研究会20周年のお祝いの言葉をいただき、ご自身のプロフィールをお話いただきました。

IPSGは、International Practical Study Grop の略ですが、この名前が素晴らしいこと、そしてWeber教授ご自身、ドクターだけではなく、テクニシャンの支えがなければ、私は今ここにはいないでしょう。
とお話しがありました。

講演会の前にも、テクニシャンはどのくらい参加しているのかということをとても気になさっていて、ぜひテクニシャンの方々に興味を持って頂きたいとおっしゃっていました。


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こちらのパワーポイントには義歯の設計でとても大切なことをお伝えしていました

遊離端は長い方が、義歯を支える最後方歯にかかる負担が少ないこと。

一見、負担がかかりそうな感じがしますが、稲葉先生がいつもお伝えしているように、遊離端は長いほうがいい。

ということで、Weber教授も同じことをおっしゃっていました。

もうひとつ、気をつけないといけないのが、中間歯欠損の真ん中の歯は要注意です

その歯を支点として、シーソー現象をおこし、骨の吸収や破折の原因となります。

テレスコープでしっかり一次固定をするなどの対策が必要です。

インプラントであっても、同じ現象が起きるので注意が必要であるというお話がありました。


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今回びっくりしたことの一つがやはり、チュービンゲン大学の学生の症例だと思います。

数症例、フルマウスの学生の症例をみせてくださいました。

技工操作はできないけれど、その他すべての形成、印象、バイトそして設計まで学生が行います。

ドイツでは、学生の実習にこのような症例がすべて含まれていて、大変レベルが高い仕事を学生時代の最初に行います。


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Schwenkriegel(旋回リーゲル)から Drehriegel(回転リーゲル)など、様々なリーゲルテレスコープの症例を数多く見させて頂きました。

Weber教授は、リーゲルテレスコープやアタッチメントを説明する時に、「取り外しはできるけど、ブリッジと同じ感覚だと伝える」ことで、患者様は安心することができる。
と臨床現場でのヒントもいただきました。

今回、私がとても驚いたのが、エピテーゼの症例です。

チュービンゲン大学がエピテーゼが大変進んでいますが、その固定方法として、リーゲルテレスコープが応用されていました。

確かに、鍵、レバーで固定することで非常に安定感を得ることができると思います

ドイツならではの技術にとても驚かされました。

写真をお見せできないのが残念ではありますが、来年の春、2年に1度開催される、世界で一番大きなデンタルショーに参加するのを機会にチュービンゲン大学を訪問するので、ご自身の目で沢山の技術を確かめていただければと思います。

今回の講演では、固定性ならびに可撤性補綴物の最新補綴学について詳しくお話をいただきました。

『放電加工』などの最新テクノロジーは、義歯と組み合わせた固定性・可撤性補綴物の複雑な工程を標準簡素化することができます。

またインプラントと天然歯のコンビネーションケースの上部構造にテレスコープシステムを応用することは大変有効であり、可撤できることで、修理ができるため、長く患者様の口腔内で機能させることが可能になります。

Double Crowns 二重冠の種類には、
Telescopic crown
Conus crown
Hybrid crown
がありますが、Weber教授はHybrid CrownのDouble Crownsにフリクションピンを応用するテレスコープを好んで行われていました。

やはりドイツでも金属、テレスコープに使用するGoldの高騰によりSpark erosion 放電加工の技術が普及しています。

コバルトクロムは、鋳造加工が非常に難しい金属ですが、放電加工技術の進歩により大変精密な製作ができるようになりました。

歯科界の大きな革命と言っても過言ではありません。

このテクノロジーは実践上難しくなく、非貴金属合金の応用であり、大変有益な結果を得ています。


Weber教授からのメッセージです。
「今回の講演は、補綴初心者にも、何が実践できるか。その上のレベルではどんなことができるのか、という視点を持つことが大切です。

そして、経験を積んだ補綴家の先生方にも、ご自身の患者様に対して、最先端技術をどのようにして臨床応用に変えていくことができるのか、というヒントになったと思うので、ぜひ実践していただきたいと思います。」

今回の講演は2時間を予定していましたが、Weber教授が準備してくださった資料は5時間分でした。

なんとか2時間半まで延長させていただきましたが、その膨大な資料と症例に驚かされました。


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最後に、今回座長を務めてくださった、林昌二先生、昨年ISOIでお知り合いになったことを機会に、IPSGで講演もしてくださいました。

今後、また林先生には『放電加工』そして『パラレルテレスコープ』について更に詳しく教えて頂きたいと思います。

IPSG20周年特別講演会に、ドイツにおける補綴歯科医学会トップの教授にいらしていただくことができ、大変光栄に思います。

Weber教授の数々のテレスコープ症例、そしてその膨大な知識、先生方にとって、第3の選択肢に触れる素晴らしい機会となったと思います。

沢山の先生方ご参加いただき、心より感謝させて頂きたいと思います。

そして今回の20周年を支えてくださった先生方をはじめ、関係者の方々、本当にありがとうございました!


はじめに

IPSG

本会は1994年 ドイツ・アルゴイ地方の歯科研修において産声をあげ、日本歯科大学教授 ・稲葉 繁先生のご指導のもと会員約200名歯科医師、歯科技工士、コ・デンタルスタッフ)が学際的 ・包括歯科医療を学び会員相互の研究発表を通じて、より充実した歯科医療の確立を目的とするものであります。

医療は最善の方法が実行されなければならないことは言うまでもないことであり、医療には保健も自費もないはずです。良質の医療を提供するために、私達歯科医師は常に前向きに研修を重ね、情報交換し、国民の健康を守っていかなければなりません。

どうかこの主旨に賛同頂き、IPSGにご入会頂きたくご案内申しあげます。

事務局
〒101-0021 東京都千代田区外神田4-7-3 田中ビル5階
一般社団法人 IPSG包括歯科医療研究会
TEL:03-3525-8314 FAX:03-3525-8317

オーダーメイドのスポーツマウスガード

スポーツマウスガードは、激しいスポーツをされる方の歯と顎を守るためのものです。

スポーツマウスガード

たとえば、サッカー、ラグビー、アメリカンフットボール、ボクシング、バスケットボールなど、マウスガードを装着することにより画期的に口腔外傷を防ぐことができます。幼児から20歳以上の成人の健康で美しい歯を喪失してしまうのは、とても残念なことです。

Erkodent(エルコデント社)のマウスガード
既製品のマウスガードは低価格ですが、試合中に口から外に飛び出すことが多くあります。当院のマウスガードはドイツのエルコデント社という器械を使用しているために非常に精度が高いです。お口の中にマウスガードを入れることによって、最大限に力が発揮できるものを製作しています。

Erkodent(エルコデント社)ホームページはこちら (英語サイト)

また当院院長は、ドイツにあるエルコデント社で、マウスガード、サイレンサーのセミナーを受講し、顧問の稲葉繁先生はマウスガード、サイレンサーを日本に広めるために歯科医師の先生方にセミナーを開催しています。

スポーツマウスガードすべてオーダーメイドで製作いたしますので、試合中のお口のトラブルを守ります。製作には2回の来院が必要です。

【1回目】上下顎の型取りと噛み合わせの記録を取る
【2回目】装着

当院のマウスガードは上下顎の噛み合わせを考えていますので、顎の関節に無理な力がかかることはありません。ドイツのサッカー選手の多くが使っているものです。小さなお子様の歯を守るためにも、マウスガードの使用は大変有効です。頭を守るヘルメットと、歯と顎を守るマウスガードは同じ比重で考えていただきたいと思います。

入れ歯治療について

入れ歯治療

インプラントに躊躇した経験はありませんか?
歯を失った際に行う治療の主流はインプラント、という傾向にありますが、高齢者の多くが、ほかに病気を持っている、歯周病である、骨粗しょう症で顎の骨がもろいなど、インプラント治療ができない場合があるのも事実です。

それらをすべて解決できるのが、ドイツで開発された「テレスコープシステム」です。

保険適用の入れ歯のデメリット
健康保険が使える部分入れ歯は、失われた歯の両側にある健康な歯にクラスプというバネをかけて、その弾力を利用して付けたり外したりするタイプです。保険が適用になるので利用されますが、食べ物を噛んだときにクラスプ(バネ)をかけた歯に圧力が加わるので、長期間使用するとその健康な歯までグラグラになってしまう可能性があります。

ドイツをはじめとする先進国では、このクラスプ式の入れ歯は一切使われていません。ドイツの授業ではすでに、日本の保険で使われている歯にかける金具(クラスプ)は大学の授業からも外されています。

硬い肉やパンを好む国民がどのような入れ歯を使っているのでしょうか?
実は、入れ歯先進国ドイツでは「テレスコープシステム」という方法で対応しています。ドイツではたくさんの種類のテレスコープシステムの中から、歯の欠損した部位に応じて患者様に合った方法を選択することができます。

テレスコープの入れ歯の歴史は100年以上あり、その間ずっと改良・進化し続けて現代に至っているため、非常に精密で歴史ある入れ歯として高い評価を得ています。

ドイツ式入れ歯/リーゲルテレスコープ

失った歯の代わりをするもの
歯を失ってしまった場合の代替方法には、先に挙げたクラスプを使用した入れ歯以外にもいくつかの種類があります。

●ブリッジ
失った歯の両側にある歯を削り、橋を架けるように人工の歯を被せます。

●インプラント
インプラントと呼ばれる人工の歯根を埋め込み、その上から人工の歯を被せます。

●リーゲルテレスコープ
バネを使用しない入れ歯で、残っている歯に冠を被せ、その上に外冠を被せる二重構造です。それに固定のための維持装置を付けます。

リーゲルテレスコープの技術の高さは、稲葉歯科医院顧問である稲葉繁先生が、ドイツから初めてリーゲルテレスコープを日本に紹介してから既に31年が経った今も、当時治療した患者様の入れ歯がしっかり使われていることで証明できます。

稲葉先生は、この31年の間にリーゲルテレスコープを用いた治療を1,000症例以上行ってまいりました。

リーゲルテレスコープとは失った歯の代わりをするもの
日本と同じく手先が器用な職人の国として知られるドイツでリーゲルテレスコープは生まれ、当院の顧問である稲葉繁先生によって初めて日本に紹介されました。

専門の技工士がオーダーメイドで作るため保険適用外となり、費用はかなりかかります。しかしバネをかけずに済むので、土台となる健康な歯に負担をかけることがなく見た目もきれいです。

また非常に精度が高く、お口の中にしっくりと収まるので、装着時の違和感やストレスをまったく覚えさせません。ヨーロッパでは城主が注文するといわれているほどのハイクオリティな入れ歯で、メンテナンスをきちんと行えば20年以上は持ちます。これにより、長い目で見ればかえってコストの安い入れ歯といえるでしょう。

手で取り外しができるぐらいの接着力のマグネット式部分入れ歯は、食べ物をすりつぶす力で簡単にずれてしまい、物が噛めないことがあります。リーゲルテレスコープは、入れ歯の中に小さな鍵のようなものが取り付けてあり、その鍵の開閉によって着脱しますので、食べ物をすりつぶす力では決して外れることはありません。

●稲葉繁先生がリーゲルテレスコープをテレビ番組で紹介
稲葉繁先生が過去に出演した日本テレビの番組「ご存じですか?」をご紹介します。番組では先生から、楽しく快適な人生を送るための「歯と口のリニューアル」についての提案と、リーゲルテレスコープを使用されている患者様の感想などがご覧いただけます。

稲葉繁先生の出演番組「ご存じですか?」ビデオ放映を見る

リーゲルテレスコープの症例(稲葉繁先生による)

入れ歯がすぐに壊れてしまい、食事をすることができず、非常に困って来院された患者様の例です。上の歯は前歯だけしか残っておらず、簡単な歯が入っていました。問題は下の歯で、前歯のすり減りが激しく、後ろの歯は極度に骨が吸収されており、とても難しい症例でした。

リーゲルテレスコープの症例リーゲルテレスコープの症例

【1】とりあえず、今使っている歯を補強して修理をしました。噛み合わせの平面もずれていたため、左右対称に揃えました。上の歯も仮の歯を入れたところです。この時点で患者様は、噛めることに非常に喜んでおられました。

リーゲルテレスコープの症例リーゲルテレスコープの症例
リーゲルテレスコープの症例リーゲルテレスコープの症例

【2】ワックスで模型診断をしたあと、上下の歯をリーゲルテレスコープで治すこととなりました。下の写真は、精密な型取りをしたところです。

リーゲルテレスコープの症例

【3】できあがった上の歯です。鍵(リーゲルレバー)が閉じている状態(左)と開いている状態(右)ですが、指で簡単に開閉することができます。閉じると、舌で触ってもまったくわかりません。取り外しができるブリッジのようなイメージです。

リーゲルテレスコープの症例リーゲルテレスコープの症例

【4】下の歯のリーゲルテレスコープです。鍵が閉じている状態(左)と開いている状態(右)です。

リーゲルテレスコープの症例リーゲルテレスコープの症例

【5】歯の部分はセラミックで作ったため、審美的にとてもきれいに仕上がりました。お口の中に入れると、金属の部分は見えなくなります。

入れ歯やテレスコープの詳しいご説明はこちら

痛くない怖くない歯科医院をめざしています

稲葉歯科医院のドクター、スタッフは、アメリカの歯科医師であるDr. Beachが発表した『パフォーマンスロジック』という方法で診療を行っております。

痛くない怖くない歯科医院

パフォーマンスロジックとは、患者様にストレスを与えない診療姿勢、信頼関係を築くために必要な技術を習得することです。患者様は、歯科医師の指がどのように自分に触るか、安心感が出るか、あるいは不安感が出るか、ということを非常に敏感に感じています。

『痛くない』『怖くない』ように診療するために、私たちはさまざまな工夫をしています。

パフォーマンスロジック~診療姿勢~

患者様がリラックスできる診療姿勢パフォーマンスロジック
昔は座った姿勢で診療が行われ、歯科医師が覗き込むような体制をとっていました。パフォーマンスロジックでは、水平診療(患者様が寝ている状態)のスタイルをとっています。

寝ている状態は、座った状態よりも体全体がサポートされているので、リラックスできます。また、患者様の頭の位置で秩序ある姿勢で診療するため、患者様は安心感を得ることができます。

大きな音や話し声にも配慮します
患者様に不安を抱かせる、あるいは緊張させる要素として、音の大きさや歯科医師が患者様に向かって話す声の調子、使う言葉などが挙げられます。私たちは患者様の立場にたち、できるだけ不安を感じさせることがないように気を配っております。

患者様に不安を抱かせない診療姿勢
歯科医師の診療姿勢が正しければ、医師が患者様に対してかける圧力を最低限にすることができます。つまり、不必要に患者様を押したり、唇を大きく引っ張ったりして治療をするというようなことが最低限で済みます。

歯科医師が一定した姿勢、正しい姿勢を持っている場合には、動きの順序は非常にはっきりしてきます。秩序ある診療姿勢は、動きが自然になります

歯科医師が秩序立って自然な動きをしている場合には、患者様も「この先生は、自信を持ってやっているな」ということが、感覚としてすぐとらえることができるので、リラックスし、その歯科医師の治療を信頼することができます。

『痛くない治療』もパフォーマンスロジックで実現します
パフォーマンスロジックは、患者様の信頼を得るためにも必要な技術です。歯科医師が常に頭のところで動き回っていたら、患者様も落ち着かないでしょう。

『痛くない治療』も、患者様が安心できる姿勢で行われます。麻酔に関しても細心の注意を払い、なるべく痛くないようなテクニックをパフォーマンスロジックで学んでいます。

パフォーマンスロジック~安心して治療を受けていただくために~

まずは向い合って話し合うことパフォーマンスロジック
治療をするためには、まず患者様に理解してもらい、安心していただくということはいうまでもありません。そのためには患者様とよく話し合い、よく説明するための条件が必要です。患者様と座って会話できるようなスペース、あるいは場所が必要です。患者様と座って話し合える場所というのは、歯科医療の中で非常に大切な場所なのです。

このようなスペースなしに患者様の理解を得ようとしても、無理ではないでしょうか。もし十分な理解なしに治療を始めたとすれば、患者様に不安を抱かせてしまいます。歯科医療の直面している問題が、実は技術の問題ではなく、コミュニケーションがとれていないことで起きることがあります。

効率的なスケジュールを立てましょう
非常に大切なのは、診療のスケジュールを確実に立てることです。回数が多くて時間の短い診療は、大変効率が低いと思います。

確実なスケジュールを実施するためには、システマチックな診療時間と診療順序の予約制をとらなければなりません。きちんと時間を取り、集中して診療をすることで、患者様の負担を減らすこともできます。

完全に計画的な診療を行うには、1人の歯科医師に患者様の数は1日7~8名ぐらいが限度でしょう。これが患者様にも歯科医師にも、最も良い状態だと考えています。

Dr. Beachの言葉
Dr. Beachは以下のことを推奨しており、当院ではこれを実践しています。

『日本の歯科医師は1本の歯を治療するのに4~9回かかっている。アメリカの歯科医師は1回で2本の歯を治している。その能率はまさに10倍になる。1本1本やることより一度に数本やることが、あらゆる意味で経済的である。

アメリカでは治療費は高いが、これに伴う材料・薬品の消費はきわめて低いといわねばならない。進歩的な予防歯科臨床をやろうと思うならば、
●約束制にすること
●抜髄をやめること
●バンド・クラウン(部分入れ歯のクラスプ)を使用しないこと

を私は推唱したい。』

パフォーマンスロジック~ミラーテクニック~

パフォーマンスロジック私たちは、診療のやり方に嫌いな視野だとか嫌いな位置というものがあってはなりません。患者様の奥歯は確かにとても見にくいです。覗き込んでも見えるものではありません。そこで、パフォーマンスロジックでは、ミラーを使ったテクニックを学びます。

このテクニックを身に付けるためには大変な努力が必要です。私たちは、常にどんなビューでもポジションでもすべて楽にできなければなりません。「直視」や「鏡視」もそれぞれの適応に合わせて両方を使わなければなりません。

たとえば車を駐車するとき、サイドミラーとバックミラーを見ながら駐車する人の方が、直視してバックする人よりもずっと上手です。このミラーテクニックを習得することで、患者様を覗き込むことがなくなり、患者様のストレスも軽減できます。

パフォーマンスロジック~診療台~

パフォーマンスロジック当院の診療台と機械は、すべてドイツKaVo社のものを使用しています。ドイツで開発された診療台は、患者様にとても優しく設計されています。

たとえば、お年寄りや緊張している患者様にとって、早く横になる診療台は大変ストレスです。早く動く診療台では患者様はびっくりして血圧も上がってしまいます。KaVo社の診療台はゆっくりと横に倒れるため安全で、ストレスを与えません。

消毒システムも非常に優れていますが、削る道具の精度の高さや音の低さなどは、すべて患者様のために考えられています。診療台の色もカラフルで、怖いイメージはありません。

パフォーマンスロジック~第3の指の役割~

パフォーマンスロジック第3の指とは、中指のことです。

私たちが治療をするとき、できるだけ指の動きを大きくしないために、中指でレスト(支え)をとります。歯を削るときの動きは皮膚動きで行います。パフォーマンスロジックでは、中指でのレスト(支え)を推奨しています。

治療中、指先の小さな動きのコントロールを行うには、フィンガーレストは第4指より第3指の方が下記の点で優れています。

・インストルメント(道具)を安定させる
・口の中を探知する
・インストルメント(道具)が精密な動きができるように手を安定させる
・作業点と頬・唇を分離する
・筋覚と感触によりインストルメント(道具)の精密な動きを探知する

第3の指の役割が十分に発揮できるように考えられた道具の持ち方も、すべてルール化されています。私たちは、パフォーマンスロジックの手法により患者様に不安感や恐怖感を与えないように常に考えながら診療を行っているので、どうぞ安心してご来院ください。

初めての方にもわかるように説明

当院での顎関節症治療の流れをご案内いたします。

治療の流れ

【ご予約について】
・患者様の顎の具合によって、治療の順序が前後することがあります。

・無料相談にてご予約を承っております。

【治療方法について】

稲葉歯科医院では、噛み合わせを調べるための診断を重視し、その診断結果をもとに、患者様の症状に合ったオーダーメイドの治療を進めてまいります。治療は噛み合わせのバランスを整えることに加えて、矯正、インプラント、補綴治療、入れ歯などを組み合わせて、ベストの治療を提供します。

※どのような治療方針とするかは診断結果によります

入れ歯が原因で噛み合わせのバランスを崩すことも

「顎が大きく開けない」「顎の関節付近が痛い」という症状があり、さらに詳しい問診をすると下記のような症状をもつ中高年の患者様が増えてきています。これらは顎関節症といわれる症状です。

入れ歯による顎関節症について

●肩がこる
●腰が痛い
●手足がしびれる
●耳鳴りがする
●偏頭痛がひどい

顎付近の痛みを訴えたり、口が開かなかったり、顎のあたりでパキン、ジョリジョリ、コッキン、という音がしたりするといったものです。

顎関節症というと、20~30代に多い疾患とされてきました。若い人では、歯並びが悪い、親知らずによる噛み合わせのバランスの悪さ、といった原因が多くを占めていますが、中高年からの顎関節症の原因は、歯に被せてある銀歯や詰め物、特に入れ歯による噛み合わせのバランスが崩れていることに起因しています。

入れ歯が原因による顎関節症(ある症例より)

右側の顎の痛み、お口がまっすぐ開けられないということで来院された患者様の例です。

入れ歯が原因による顎関節症●開口時の状態
正面から見て口を開けると、左側にずれているのがわかります。

入れ歯が原因による顎関節症●入れ歯の状態
入れ歯を見ると、右側に比べて左側の歯が異常にすり減っているのがわかります。

入れ歯が原因による顎関節症●顎関節のレントゲン写真
左側の関節円板(顎と骨の間のクッション、このクッションに乗って顎が動きます)が、落ちてしまっていると診断しました。

入れ歯が原因による顎関節症●入れ歯製作前の治療
以前作った入れ歯を複製し、下顎頭を下げて、顎がスムーズに動くように右側の噛み合わせを2mm上げました。その複製入れ歯でまっすぐお口が開けられるのを確認し、顎の痛みもとれたため、新しく入れ歯を作り直すことになりました。

入れ歯が原因による顎関節症●入れ歯の製作
上下顎同時印象法により、稲葉式総入れ歯の型をとります。噛み合わせの器械はKAVOProtar咬合器のPDRInsertを用い、下顎頭を下方に下げ、顎がスムーズに動くようになるように調整しました。

入れ歯が原因による顎関節症顎機能検査、CADIACSを使ってPDRインサートを0にしたとき、PDRインサートを2mmにしたときのグラフで右の顎が2mm下がっていることを確認し、入れ歯を完成させました。

入れ歯が原因による顎関節症●入れ歯の完成
完成した入れ歯によって、顎の痛みはすっかり良くなり、お口もまっすぐ開けることができるようになりました。この治療法は、入れ歯で顎関節が動くように誘導させるものです。

長い間、合っていない入れ歯を使っていると、入れ歯による顎関節症を引き起こすことが十分考えられます。

顎関節症のセルフチェック、ご自宅でもぜひ!

あなたの顎関節にはどのような問題がありますか?

□ ご自身で歯ぎしりや噛みしめがあることにお気付きですか?
□ 顎の周りの筋肉が痛みを感じたり硬直したりすることがありますか?
□ 頭痛や首の痛みがしばしば起きますか?噛みしめたときに痛みが増しますか?
□ ストレスにより、噛みしめや痛みが一層増しますか?
□ 口を開いたときに顎がパキンと鳴ったり、ギシギシしたり、引っかかったり、
  口が開かなかったりしますか?
□ 首や頭、顎に外傷を受けたことがありますか?
□ ほかの関節に関節症のような問題がありますか?
□ 噛みしめたとき、長く噛んでいられますか?
□ 時々歯の噛み合わせが変わりますか?
□ 前歯で噛みしめたり、食べ物を引き裂いたりすることが困難ですか?
□ 歯が過敏だったり、動いたり、割れたり、すり減っていませんか?

この中の症状でいくつか当てはまることがあったら、顎関節症である可能性が高いです。顎関節症はさまざまな症状として現れるため、それが顎からきているのかどうかわからないことがほとんどです。

顎関節症の症状

顎関節症の症状●歯のすり減り
●歯のすり減りによる神経の痛み
 (冷たいものや熱いものがしみる)
●歯ぐきが腫れる
●歯の根元が痛くなる
●歯ぎしり
●顎の関節の痛み
●顎付近の筋肉の圧痛
●首、頭の痛み
●耳鳴り
●難聴
●手足のしびれ
●姿勢の不均等(バランスが取れていない)

顎関節症の治療法は、その原因によって色々な方法があります。まずはその原因がどこなのか、詳しく調べるところから始まります。

顎関節症の治療の流れ(ある症例より)

顎関節症の治療の流れ●カウンセリング
初診時のカウンセリングにて、下記のようなことをお話しされました。一見、お口の中は良く治療されています。

・口が開かない
・口を開けると痛い
・右の顎がパキンと音がする
・常に右の耳の前が気になり、仕事に差し支えがある

顎関節症の治療の流れ●レントゲン写真
お口の中のレントゲン写真です。奥歯に詰め物や被せ物が多く目立ちます。顎の形に問題はありませんでした。

顎関節症の治療の流れ●顎関節の音を診査
ドップラーの聴診器にて、顎関節の音を診査。口を開けるときに音がするのか、閉じるときに音がするのか、それはどんな音なのかなどを聞きます。この患者様の場合は、口を開けたときに右の関節からパッキンという音が聞こえ、開けるときもまっすぐ開けることができませんでした。

顎関節症の治療の流れ●模型による診断
2回目の来院時に模型による診断を行います。上下の型取りをして石膏をついで模型をきれいにトリミングしたところです。

顎関節症の治療の流れ●顎の動きを診断
模型を、咬合器という顎と同じ動きができる装置に装着します。顎の動きは、人によってその角度も違います。特に歯ぎしりをするときは、顎が回転したり、左右・前後に動いたり、非常に複雑です。顎関節症の患者様は、このレベルまでしっかり診断する必要があります。

顎関節症の治療の流れ●噛み合わせの診断
これはフェイスボウトランスファーという、上顎の模型を咬合器に付着させるためのものです。体の正中と噛み合わせの平面が垂直であるかどうかを調べる器具で、詰め物や被せ物ひとつ作る場合もフェイスボウトランスファーは重要です。

顎関節症の治療の流れ●咬合器に移す
このようにして記録したものを咬合器に移したところです。体の正中(咬合器の正中)と歯の噛み合わせの関係がしっかり移されています。

顎関節症の治療の流れ●上下の歯を付着
上下の噛み合わせは、ただ合うところで噛めば良いというわけではありません。中心位という、顎が本来一番リラックスしている位置を記録にとって上下の歯を付着します。

顎関節症の治療の流れ●ズレの調査
顎のリラックスしている位置と、実際噛んでいる位置にズレがないかどうか調べます。この患者様の場合、ほとんどが修復して(治して)ある詰め物や被せ物が原因でした。この模型診断はとても重要で、たくさんのことがわかります。

この診断方法を学ぶのには高度な技術が必要です。(IPSG包括歯科医療研究会の研修にて実施)

顎関節症の治療の流れ●歯の溝
歯にはたくさんの溝が隠れています。これは適当な溝ではなく、きちんとルールのある溝です。

顎関節症の治療の流れ●顎機能検査
3回目の来院時には、顎の動きを3次元的に記録する顎機能検査を行います。治療前、治療後の顎の動きがどのように変化するのかを記録します。

顎関節症の治療の流れ●咬合調整
4回目の来院のときは、場合によってはスプリント療法をしたり、家庭療法についての指導をしたりします。この患者様の場合は、原因が詰め物や被せ物の噛み合わせのバランスが合っていないことであると判明したので、咬合調整をしました。

咬合調整は様子を見ながら1~3回程度行います。

顎関節症の治療の流れ●調整後
調整後、右の顎関節のパキンという音は消えました。口もまっすぐ開けることができるようになり、痛みもなくなりました。

この図は、顎機能検査による記録です。左の図では、顎がほとんど動いていなかったことがわかります。調整後の右の図では、顎が大きく動いて開くことができたのがわかります。患者様もとても喜び、今まで仕事による疲れだと思っていたそうですが、元気良く仕事に復帰されました。

【ご予約について】
無料相談を行なっておりますので、お電話にてお問い合わせください

顎関節症をご存知ですか?

顎関節症

●口を開けるとき、耳の前の関節の辺りがカックンと鳴る
●前よりも、口が開かなくなった
●口を開けたり閉じたりしたときに顎が痛む

これらの症状のうちどれか1つでも該当するものがあったら、もしかしたら顎関節症かもしれません。

顎関節は耳のすぐ前にある関節ですが、歯並びや噛み合わせが悪いといったほかに、生活習慣やストレス、姿勢の悪さなどのさまざまな要因により、関節及び関節周囲の筋肉が不調和を引き起こして発症するといわれています。

この分野を扱う歯科医師はあまり多くはありませんが、稲葉歯科医院は顎関節症を専門としており、数多くの症例と実績を持つ専門家が担当します。お悩みや不安を抱えている方は、ぜひ一度ご相談ください。

顎関節症の原因とは?

【1】噛み合わせの不調和顎関節症の原因とは?
口を閉じたときは、上下のすべての歯が平均して噛み合っていることが重要です。もし左右の噛み合わせがずれていると、顎の関節に無理がかかります。また、口を閉じたときに前歯の上下の歯が噛み合わずに隙間が空いていると、奥歯に無理がかかって顎関節症になります。

【2】最近、親知らずが生えてきて歯並びを乱している
顎を前に動かしたり横に動かしたりという顎の運動を、親知らずが邪魔している場合に顎関節症になりやすいとされています。

【3】最近、歯科治療を行い、歯に詰め物や被せ物をした
治療は終了したけれど、詰め物をした歯や被せ物をした歯がどうも噛みにくい、今までと違うなどの症状がある場合も顎関節症の疑いがあります。

【4】歯並びを治す矯正治療を行った
歯並びが悪くて矯正を行ったあと、口が開きにくかったり音がしたりする場合も、顎関節症の疑いがあります

顎関節治療の流れ

【STEP1】問診
今までの症状や経過についてお聞きします。

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【STEP2】姿勢の観察
顎関節症は顎だけに症状があるとは限りません。首の張りや肩こり、腰の痛みから姿勢に影響を及ぼしますので、姿勢を観察します。

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【STEP3】口腔内外の検査
お顔やお口の中を詳細に診査して原因を調べます。特に噛み合わせから生じるさまざまな症状をキャッチします。また、顎のゴリゴリという雑音やカックンという音を調べます。

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【STEP4】X線診断
歯並びや顎全体が診断できる断層写真撮影を行い、原因や治療方法を立案します。

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【STEP5】模型診断
歯並びや噛み合わせを診断するために顎の模型を作り、それを顎の動きを模倣する精密な咬合器に付けて咬合診断を行います。

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【STEP6】顎運動診査
顎の動きをコンピューターによって分析し、治療前後を比較して治療効果を客観的に評価します。

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【STEP7】咬合調査
明らかに噛み合わせが原因であると判明した場合には、噛み合わせの調整を行います。そして顎のバランス調整を行う治療をします。

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【STEP8】スプリント療法
上下の歯の間に顎のリラックスを目的としたマウスピースのような装置をはめたり、顎の位置を治療するための装置をはめたりする治療法です。

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【STEP9】薬物療法
顎の関節が痛かったり筋肉が緊張したりしている場合には、対症療法として薬物の投与を行い、症状を軽減します。

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【STEP10】家庭療法・理学療法
顎関節症は、患者様にもご協力をお願いして治癒に導きますので、ご家庭でもマッサージや局部の温熱療法を行っていただきます。

顎関節症の治療について

顎関節症の原因とは?稲葉繁先生が「顎関節症」の世界に出会ったのは、ドイツ・チュービンゲン大学のヴィリー・シュルテ教授との出会いでした。客員教授として迎えられた間、徹底的に学びました。
これらの知識は臨床に多くの影響を与え、顎関節症を自分の人生のテーマとするバックボーンとなりました。

顎関節症を引き起こす原因は決して1つではありません。幾つかの要因が合わさって発症するケースがとても多いのです。顎関節症を治すには、まず思い当たる節を思い返して解消することが必要です。

原因が見つけられずに、様々な病院にかかった結果、心の病へ移行してしまうケースも少なくありません。 私達は患者様が顎関節症から精神的な問題へ移行しないように、歯科の全能力を集めて、原因を探し治療を行います。

顎関節症の3大症状は、顎の痛み、音、口が開きにくい、と言われています。
ご自身でチェックする方法として、下顎の前歯の真ん中にデンタルフロスを挟み、どちらに動くのか方向を見てください。動きが左右どちらかに偏って開く、もしくはS字状にカーブを描いて開くとしたら、顎関節症の可能性が高いと言えます。

当院では、無料相談を行なっておりますので、よろしければお問い合わせください。


口腔機能訓練機器【ラビリントレーナー】

口腔機能訓練機器【ラビリントレーナー】ラビリントレーナーは、当院の顧問である元日本歯科大学高齢者歯科学教授、稲葉繁先生が発案した口腔機能訓練機器です。食事が飲み込みにくかったり、食事中にむせたりするなど、飲み込む機能が低下している方の訓練器具として、高齢者施設などでも広く利用されています。

現在、日本では年間およそ8,000人の方が誤嚥性肺炎、つまり食べ物による窒息で亡くなっているといわれています。そのほとんどが65歳以上の高齢者です。

●食事中にむせる、せきこむ
●食物を飲み込みにくい、食べるのに時間がかかる
●食べこぼしがある
●飲み込んだあとに声がかれる
●食物がのどにつまる感じがする、胸につかえる
●唾液(つば)が減ってきた、口が渇く
●唾液が多い、よだれが出る
●肺炎や気管支炎を繰り返す

上記のような症状がある方は、嚥下(飲み込み)機能の衰えが考えられます。ぜひ、意識してみてください。

ラビリントレーナーは、『ラビアル=唇』『リンガルは=舌』という言葉を合わせた造語ですが、唇と舌の動きを鍛える訓練器具として開発されました。舌と唇、そして嚥下(飲み込み)に必要な筋肉を鍛えることができるラビリントレーナーの発案には、40年もの間、研究を積み重ねてきた歴史があります。

ラビリントレーナーは、こうして生まれましたラビリントレーナー
今から40年以上前、ラビリントレーナーの発案者である稲葉繁先生が大学院生の頃、顎関節症の患者様に舌の圧痕や歯の形の圧痕、口蓋鄒壁の肥厚を見つけたことがすべての始まりでした。顎関節症と舌壁(舌の間違った使い方)には何か関連があるのではないかと考えたのです。

それから10年ほど経ち、今の筋機能療法学会の大野先生という方が連れてこられたアメリカのツィックフーズという医学療法士の講演を聴く機会がありました。お口周りの筋肉を鍛える筋機能療法「マイオファンクショナルセラピー」についての講演です。

講演後、ツィックフーズ先生に稲葉先生は「顎関節症と舌壁の関係についてどう思われますか?」と質問したそうです。しかし、答えは「わからない」だったそうです。当時はまだ、顎関節症と舌壁の関係については研究されていなかったのです。

その後、稲葉先生は舌の働き、さらには嚥下(飲み込み)機能について研究し、

●咀しゃく
●嚥下
●発音

ラビリントレーナーこれら3つの機能を育てるには、哺乳(おっぱいを飲む)行動が大きく影響していることに気がつきました。さらに研究を進めるうちに、間違った嚥下(飲み込み)機能をしているとさまざまな障害があることがわかりました。

こうして嚥下機能を向上させる必要性を感じ、ラビリントレーナーの発案に至ったのです。

それから、稲葉先生はある店で見つけた温度によって形が変形するシリコンを使って、自らの考えを形にしていきました。口の中に入れ、唾液(つば)を飲んでみたり口の周りの筋肉を動かしたりしてみて、最終的にできあがった形が、まさに今の『ラビリントレーナー』の原型です。そしてそれは、同時に舌の機能を40年間研究してきた集大成でもあります。

飲み込む力の低下を改善

ラビリントレーナー若い人の発音の悪さが目立つ時代であると同時に、高齢者の方は嚥下機能の低下が深刻な問題となっています。

2010年の統計によれば、総死亡数の半分以上が日本の3大死因と呼ばれる「悪性新生物」(がん)「心疾患」「脳血管疾患」で占められていました。しかし、2011年の1~11月末までの概算値の累計によると、それまで4番目だった肺炎による死亡数が脳血管疾患と入れ替わり、3大死因のひとつになりました。

これは高齢者の人口が増え、誤嚥性肺炎が増加したことが影響していると考えられます。誤嚥性肺炎とは、飲み込む力が衰えた高齢者にみられる疾患であり、嚥下(飲み込む力)機能の低下によって引き起こされる肺炎のことです。

現在、高齢者の誤嚥性肺炎に対する対策はほとんどされていません。今後、超高齢社会を迎えるにあたって、肺炎による死因のリスクはさらに高まると考えられます。当院では高齢者の飲み込み訓練をとおして、誤嚥性肺炎のリスクを少しでも抑えることができればと考えています。

当院の飲み込み訓練ラビリントレーナー
当院ではおもに「ラビリントレーナー」による口腔機能訓練を行っています。「ラビリントレーナー」とは、当院の顧問である稲葉繁先生が開発した口腔機能訓練機器です。

「ラビリントレーナー」を使用することにより舌圧、口輪筋の筋力が向上し、嚥下機能が改善されます。また、しっかり飲み込めるようになることで、消化吸収から排泄までの流れもスムーズになります。さらに、お口を閉じられるようになるため、鼻呼吸もできるようになります。

そのほかにも嚥下体操や嚥下食などを活用し、しっかり飲み込める体づくりのお手伝いをいたします。

嚥下機能改善を始めたきっかけ

当院では、ご高齢者の嚥下(飲み込み)機能の改善をサポートする「嚥下リハビリ外来」を行っています。

嚥下リハビリ外来について

「昔のように、家族皆で揃って楽しく食事がしたい」

これは、寝たきりのご高齢者やそのご家族なら、誰もが一度は思い描く理想です。しかし、現実は食べ物がうまく飲み込めず、食事のたびにつらい思いをされている方がたくさんいらっしゃいます。また、チューブで胃に栄養を投与する胃ろうを余儀なくされている方もいらっしゃるでしょう。

食事は、人生の中でも大きな喜びのひとつです。人間らしい生活を送るためにも、しっかり噛んで食事をとることはとても大切です。

そんな人生の楽しみを取り戻すお手伝いがしたいという思いから、当院では嚥下機能の改善を目指す「嚥下リハビリ外来」を開設しました。嚥下機能とは、飲み込む力のことです。嚥下機能を回復すれば、入れ歯を作ってまた楽しく食事ができるようになります。

嚥下機能を回復するには

嚥下機能を回復するには嚥下機能の低下は、唇と舌の筋肉が弱くなることで起こります。では、唇と舌の筋肉を強化するにはどうしたらいいのでしょうか。唇と舌は筋肉のかたまりです。そのため、鍛えれば確実に強くなります。唇と舌の筋肉を強化することにより、いつまでも自分のお口で美味しく食事を楽しむことができます。

ストレスフリーな歯科医院

ストレスフリーな歯科医院

患者様にとって歯科医院は、できることならあまり行きたくない場所だと思われています。来院のきっかけは「詰め物がとれてしまった」とか「痛みがあるから」などだったりします。

当院ではこのようなきっかけで来院された患者様が、その後ストレスを感じることなく通院できるようにいろいろな工夫をしています。患者様のストレスには「痛い」「怖い」「削る音がいやだ」「臭いが気になる」「受付、先生の対応」などがあると思います。

まず歯科医院のあり方で最も大切なことは、患者様、歯科医師、スタッフがお互いに気持ち良く、信頼関係で結ばれていることだと思います。

通院する患者様を迎えるためには、初診時はとても緊張しているはずなのでスタッフが笑顔で声をかけるなどして心をほぐし、居心地の良い空間をつくりだすようにしたいと思っています。

【稲葉歯科医院の特徴1】
当院は、秋葉原電気街近くの小さいビルの6階にあります。完全予約制で、従来の歯科医院のような雰囲気はありません。

稲葉歯科医院の特徴インテリアもなるべくリラックスできるようにしてあります。待合室も「今日は何の治療をするのだろう...、痛そうだな」と考えながら待つのではなく、ちょっと楽しいことを考えたりできるような場所であったらいいなと思います。

【稲葉歯科医院の特徴2】
待合室・診療室は、靴のまま上がっていただいています。靴をぬいでスリッパに履き替えることはありません。毎日スタッフがきれいに掃除していますし、月に一度ワックスもかけています。

【稲葉歯科医院の特徴3】
なるべく緊張がほぐれるように受付でも話しかけたり、診療前に患者様がリラックスできるように先生もできるだけ問診に時間をかけたりするようにしています。病気になってストレスを感じない人はいません。そんなときに親切な心を示してくれたならば、わずかですがストレスもほぐれるはずです。

また、私たちは治療後の定期健診(メンテナンス)にも非常に力を入れています。良い状態を保ち、楽しく歯科医院に通うことができるようにスタッフ一同努力してまいります。
 

歯医者特有のにおいがしない

歯医者特有のにおいがしない当院では、歯科医院独特のにおいがありません。というのは、そのにおいのもととなる薬剤を使用していないからです。

虫歯が深く神経まで達している場合、やむをえず神経の治療をします。そのとき使用する、歯の根管の中を消毒したり殺菌したりするホルマリンクレゾールやペリオドンなどの薬が歯医者特有のにおいなのです。

このような薬はにおいだけでなく、発がん性もあるとても強い薬です。アメリカやヨーロッパではすでに治療には使用されない薬なのですが、日本ではまだ使っている医院があるようです。こんなに強い薬剤が体の中に入ると、しばしば根の先が痛くなったりもします。治療中の詰め方が不十分だと、お口の中で唾液にも溶け出して全身に回ります。

なぜ日本でこのような薬剤がまだ使われているかというと、1回の神経の治療時間が短いためだと思います。

本来、神経を取る治療は1回か2回で終わります(ただし1回の治療時間は、奥歯の場合1~2時間ほどかかります)。治療と治療の間にしばらく置く時間がないので感染もしません。だから強い薬で消毒する必要もないのです。

当院では、薬で消毒する代わりに6%の過酸化水素水を使っています。それで根管の中は十分きれいになります。
 

5つのデンタルポリシー

稲葉歯科医院では、ご来院いただいたすべての患者様に最善の歯科治療を実施するため、5つのデンタルポリシーを掲げています。

歯やお口の中の組織は体の部品の1つですから、全身の健康と密接に関わり合っています。健康な歯を維持するということは、健康な体を維持することにほかなりません。稲葉歯科医院では、健康な体づくりを第一に考えた治療を行うための、あらゆる努力を惜しみません。

【1】最も適している医療の情報および治療の提供を行います5つのデンタルポリシー
当たり前のことですが、歯やお口の中の状態や症状は人それぞれ異なります。異なれば治療法も違って然るべきですが、現行の保険制度の下では対応できる範囲が限られているため、保険治療に限定した場合、一様に判で押したような治療が施される可能性があります。

最適な治療法に、保険か自費かの垣根は本来ありません。

治療費にかかる負担を考えたとき、保険の範囲内でできる限りのことをするのも大切です。しかし世界で第1位の長寿国となった今、人生をまっとうするために健康な歯が欠かせないことを考えれば、保険や自費という垣根を超えた最適な治療にかかる費用は、長い目で見れば決して高くはないと思われます。また、歯科医師である私たちも、それだけの価値に見合う知識と技術、そして意識の向上を常に自覚するべきと考えます。

【2】予防を中心としたケアを提案しています
虫歯や歯周病をはじめとして、歯やお口の中に関わる病気のほとんどはバクテリアの感染によるものですから予防が可能です。日常的なホームケアがきちんと行われているかどうかによって歯の寿命は大きく違ってきます。

自分の歯で生涯を過ごすことが出来たらそれは大変すばらしいことです。二度とはえてこない自分の歯をいかに守るべきかを皆さんにお伝えすることが歯科医の1番大切な使命です。

【3】清潔な環境での医療提供をお約束します5つのデンタルポリシー
虫歯をはじめとする疾病は感染によるものですから、歯科医院での治療においても感染しないように配慮された環境が必要となります。そのために、当院では以下のことを実施しています。

・診察室はすべて個室です。
・1人の患者様を迎えるごとに器械を消毒し、器具は完全密閉されたパックを使用します。
・治療時に医師がはめる手袋は、患者様ごとに交換します。

【4】患者様のプライバシーを守ります
患者様が周りを気にせずに安心して治療を受けることができるよう診察室はすべて個室にしていますので、治療中のお悩みや費用のことなども担当医師に遠慮なく相談していただけます。個人情報が記載してあるカルテも、受付の後ろにある棚にきちんと保管しています。

【5】患者様を優先した医療の提供を行います
治療においては、患者様のスケジュールを優先します。また、治療方針や目標は患者様の考え方や状況を最優先に配慮した上で、最善の治療方法を提案させていただくためにインフォームド・コンセントをしっかり行います。

2014年6月 4日

本来、嚥下機能はおっぱいを飲むことで自然と鍛えられます

嚥下機能はおっぱいを飲むことで自然と鍛えられます人類の進化過程では、自然環境の中で生活し、動物を捕獲したり植物を採集したり、自然の食物を摂取してきました。人工的に食物が栽培され、家畜が飼われて、それを食糧として生活したのは農耕文化が入ってきた縄文時代以後のことでしょう。

前期弥生時代の農耕民の遺跡から、親子の牛の遺体が発見されています。土師器文化期になると家畜の飼育が盛んになっていることから、1400年前には牛乳の飲用が行われていたと考えるのが妥当だといわれています。そこでは、子どもを育てる場合には母乳による保育が行われていたことは当然ですが、家畜の乳を母親代わりに与えたことも考えられます。牛乳の与え方も、器から直接飲ませたり、匙のようなもので与えたりしたのではないかと想像されます。

粉ミルクを哺乳瓶で飲ませるのが一般に広まったのは、戦後になってからのことです。牛の乳を哺乳瓶で飲ませるようになった歴史は比較的新しく、1897年(明治30年)前後にオランダ製口吹ガラスのものが、ごく一部の人に使われたのが最初といわれます。それまで竹の筒におかゆなどを入れて飲んでいました。

進化過程を再現する胎児嚥下機能はおっぱいを飲むことで自然と鍛えられます
宇宙の惑星である地球上に生命が誕生したのは、今から40億年前にさかのぼります。太陽からの紫外線を避けて海中に原生動物が誕生し、その後デボン紀に硬骨魚類が生まれ、進化をした魚は両性類として陸に上がってきました。その後、爬虫類が生まれ、哺乳類が出現しました。

ドイツのヘッケルは「個体発生は系統発生の繰り返しである」という説を唱えました。これは、卵から発生が進んで成体に達するまでの過程は、その生物が辿ってきた進化の過程を短時間で再現している、というものです。

母親の胎内で1個の卵子と精子が結ばれ、受精卵ができ、生命への第一歩を迎えます。その後、母親の羊水の中で39週間を過ごします。その12~15週間には、羊水を飲み始めると同時に、生まれてから母親の乳頭に吸い付くための準備運動である指しゃぶりを始めます。このことは、最近の超音波診断器の発達により証明されています。

生まれてからは、しばらく経つと手と足を使って上手に腹這いを始め、高這いを経て、体を浮かせて立ち上がります。これは、生物の進化過程と同じ経路を辿っているようです。海水中の魚から両生類として陸へ這い上がり、爬虫類を経過して哺乳類となり、直立二足歩行が完成するのと同じということです。

お乳は、吸ってもらって初めて出る嚥下機能はおっぱいを飲むことで自然と鍛えられます
人間の胎児は、哺乳動物としては未熟のまま生まれてきます。つまり、大脳皮質が良く発達しているため、頭が大きく自力で立ちあがることができません。そのため自分から母親のお乳を吸いに行くことができず、母親からの授乳により生命が保たれます。

小児科医は「お乳は、出るから赤ちゃんに吸わせるのではなく、赤ちゃんに吸ってもらって初めて出るのです」と訴えています。人間の進化過程で、現在のように人工的に哺乳瓶を用いて母親の代わりに授乳させてきた時代はなく、それは乳児の成長に大きな影響を与えています。

どんな乳頭の形態といえども、人間の乳首に勝るものはありません。乳児期に良い歯列(歯並び)を作り出す大きながっしりとした顎を母乳によって作り上げる必要があります。母親の胸に抱かれての授乳は、生まれたばかりの赤ちゃんにとって最大の運動であり、額に汗を流しながら夢中になって母親の乳頭に吸い付き、疲れ切ってすやすやと眠りに入ります。しばらくすると、思い出したかのように再び吸い始めます。

この行為は、お口周りの筋肉発達、歯並び、発音に非常に重要であり、哺乳瓶を使った誤った哺乳行動は、舌の機能障害を生む要因となります。その結果、ディスクレパンシー(歯並びが悪くなる)を引き起こしたり、嚥下機能に影響を与えたりすることとなるのです。

お口のトラブルで困っていませんか?

お口の中に関する、お悩みや不安を抱えてはいませんか?当院では、患者様の立場に立って、安全かつ確実に、患者様のお役に立つ治療をご提供します。何でもお気軽にご相談ください。