顎関節症の治療の流れ(ある症例より)

顎関節症の治療の流れ●カウンセリング
初診時のカウンセリングにて、下記のようなことをお話しされました。一見、お口の中は良く治療されています。

・口が開かない
・口を開けると痛い
・右の顎がパキンと音がする
・常に右の耳の前が気になり、仕事に差し支えがある

顎関節症の治療の流れ●レントゲン写真
お口の中のレントゲン写真です。奥歯に詰め物や被せ物が多く目立ちます。顎の形に問題はありませんでした。

顎関節症の治療の流れ●顎関節の音を診査
ドップラーの聴診器にて、顎関節の音を診査。口を開けるときに音がするのか、閉じるときに音がするのか、それはどんな音なのかなどを聞きます。この患者様の場合は、口を開けたときに右の関節からパッキンという音が聞こえ、開けるときもまっすぐ開けることができませんでした。

顎関節症の治療の流れ●模型による診断
2回目の来院時に模型による診断を行います。上下の型取りをして石膏をついで模型をきれいにトリミングしたところです。

顎関節症の治療の流れ●顎の動きを診断
模型を、咬合器という顎と同じ動きができる装置に装着します。顎の動きは、人によってその角度も違います。特に歯ぎしりをするときは、顎が回転したり、左右・前後に動いたり、非常に複雑です。顎関節症の患者様は、このレベルまでしっかり診断する必要があります。

顎関節症の治療の流れ●噛み合わせの診断
これはフェイスボウトランスファーという、上顎の模型を咬合器に付着させるためのものです。体の正中と噛み合わせの平面が垂直であるかどうかを調べる器具で、詰め物や被せ物ひとつ作る場合もフェイスボウトランスファーは重要です。

顎関節症の治療の流れ●咬合器に移す
このようにして記録したものを咬合器に移したところです。体の正中(咬合器の正中)と歯の噛み合わせの関係がしっかり移されています。

顎関節症の治療の流れ●上下の歯を付着
上下の噛み合わせは、ただ合うところで噛めば良いというわけではありません。中心位という、顎が本来一番リラックスしている位置を記録にとって上下の歯を付着します。

顎関節症の治療の流れ●ズレの調査
顎のリラックスしている位置と、実際噛んでいる位置にズレがないかどうか調べます。この患者様の場合、ほとんどが修復して(治して)ある詰め物や被せ物が原因でした。この模型診断はとても重要で、たくさんのことがわかります。

この診断方法を学ぶのには高度な技術が必要です。(IPSG包括歯科医療研究会の研修にて実施)

顎関節症の治療の流れ●歯の溝
歯にはたくさんの溝が隠れています。これは適当な溝ではなく、きちんとルールのある溝です。

顎関節症の治療の流れ●顎機能検査
3回目の来院時には、顎の動きを3次元的に記録する顎機能検査を行います。治療前、治療後の顎の動きがどのように変化するのかを記録します。

顎関節症の治療の流れ●咬合調整
4回目の来院のときは、場合によってはスプリント療法をしたり、家庭療法についての指導をしたりします。この患者様の場合は、原因が詰め物や被せ物の噛み合わせのバランスが合っていないことであると判明したので、咬合調整をしました。

咬合調整は様子を見ながら1~3回程度行います。

顎関節症の治療の流れ●調整後
調整後、右の顎関節のパキンという音は消えました。口もまっすぐ開けることができるようになり、痛みもなくなりました。

この図は、顎機能検査による記録です。左の図では、顎がほとんど動いていなかったことがわかります。調整後の右の図では、顎が大きく動いて開くことができたのがわかります。患者様もとても喜び、今まで仕事による疲れだと思っていたそうですが、元気良く仕事に復帰されました。

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